先日、以前告知しましたイベントが終了しました。
お陰様でお申し込みは開始から3日間で満員御礼になったとのこと。
奏者としては大変ありがたく、嬉しい限りでした。
イベントなどリアルな体験がコロナ禍で制限されているここ数年ですが、リアルイベントの楽しさ、大切さ、を実感した1日でした。
当日はまだちょっと肌寒い春夜、桜が満開の紀尾井町。
ガーデンテラス紀尾井町のあちこちが、行燈が置かれたり鞠の装飾があったり、和風のデコレーションに彩られていました。
昼から強めの春風が吹いてお天気が心配でしたが、案の定夕方も空は曇り空&強風。。。楽器のセッティング時には楽譜の乗った譜面台が吹き飛ばされるほどの強風で、『この状況で弾くのは難しいのでは…』と顔面蒼白になりました。
『星が見えて〜!』『風が止んで〜』と祈りながらイベントはスタート。
ライトアップされた桜が幻想的に誇らしく咲いている中で演奏させて頂き、とても心地の良いものでした(楽譜が風で飛びそうになるのを必死に抑えながら弾いていったので優雅な気持ちではありませんでしたが…)
曲間で箏・天文学・花見に関する歴史や小話などもさせて頂き、あっという間の時間でした。
演奏中はチラホラと星が見えていたそうですが、その後の星空観察では雲が厚くかかってしまい、なかなか見えずらかったようです…。芝生の上で寝転びながら観察できるスペースもあり、最高のシチュエーションなのに星空が見えないのは歯痒かったです。星空観測中にBGMとしても曲を弾かせて頂いておりましたが、曲間でお客様が寄って来てくださり『楽譜を観てもいいですか?』『触ってみてもいいですか?』ととても積極的な方々が多く、嬉しくお応えさせて頂きました。親子の方、この演奏を聴きに来て下さった方、箏の音色に今回をきっかけに興味を持って下さった方、色々な方がいらっしゃりとても嬉しかったです。
今後もこのように多くの方に箏の音色を届け、箏や日本伝統文化の歴史などのお話をお伝えし、機会が許せば実際に楽器に触れて頂く場を増やしていきたいと思っています。
いつか、病気の感染などが気にならなくなる近い未来に、日本伝統音楽・文化の講座&生演奏&演奏体験をたっぷり組み合わせたイベントがやりたいな~と密かに思っている最近です。