調弦師とは

芸術の秋には各地で演奏会が開催されます。今週末には我が舎中の定期演奏会がありますが、先日は裏方として別舎中のお手伝いに伺いました。
箏は曲によっていわゆる「チューニング(調弦)」がそれぞれ違います。ある古典曲はソ・ド・レ・ミ♭・ソ・・・とチューニングしたかと思えば、現代曲はレ・ミ・ファ・ソ・ラ・・・なんて具合に、曲ごとにチューニングが違うことが多々あります。箏は絃に『琴柱』というブリッジを付けて初めて音が出ますが、この琴柱の位置によって出る音が変化します。
箏の『演奏会』『発表会』という何曲も連続して演奏する場合には舞台裏でチューニングをひたすら続ける「調弦師」という役割があります。多くの場合には舞台で演奏する人以外に依頼します(他の舎中の人など)
我が舎中の演奏会で調弦師として長年お願いしている他舎中の先生の演奏会で、今年も私と姉の2人で調弦師としてお手伝いさせて頂きました。
調弦師は自分が演奏する時以上に、緊張します。。。間違えたら弾く人がパニックになってしまうな、とか、合奏の場合には1つ1つの箏の音程の微妙な差が合奏に影響したりするからです。

華やかに見える舞台には、裏方の支えが必ずあることを小さい時から両親に教えられ、今でもステージに立てること、そして裏方の仕事もできることを嬉しく思っています。

Bang & Olfsen でのトライアル

コロナ感染拡大が始まる前の2020年初頭にイベントをご一緒させて頂いたデンマークの高級オーディオメーカーBang & Olfsen。シリーズ化して続けていく予定であったイベントですがコロナの影響でずっと実施が叶っておりません,,,
しかしながら水面下では準備をし、いつでも再開できるように色々な事をTrialしています。

その1つとして、川・海・竹林・沢・焚火・森・など様々な自然の中で収録された『自然音』と箏の音色のアンサンブルです。
Bang & Olfsenの素晴らしいスピーカーを色々な方向に置き、あるスピーカーからは風の音が、あるスピーカーからは水の音が聞こえてくるセッティングにし、まるで自身が森の中にいるかのような空間を創り出します。その中で箏を奏でるわけですが、いや〜何がすごいって、弾いている自分がとっても気持ち良いのです(笑)自然というゆりかごに乗せられているような、ゆったりとした時間が流れ、そこに自然からの贈り物である箏という楽器の音色が響き、たまらない空間が出来上がります。
その他の演出も色々と考えており、早く皆さんにお届けしたいと思っております!
個人的にはBeosound Balanceという360度のスピーカーに惹かれており、家のあちこちに置けたら良いのにー!なんて妄想しております

ちなみにこの日の着物はBang&Olfsenのイメージでシンプル&スタイリッシュなモノトーンコーデ。
五感でトータルに感じて頂けるイベントができるように練っております!♫

2022年新春演奏

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

先日、東京国分寺ロータリークラブ様の新年例会において尺八奏者の中島孔山さんと一緒に演奏をさせて頂きました。お正月の定番曲である『春の海』や父の楽曲などを、ちょっとした豆知識をお話ししながら、演奏させて頂きました。

会の最初に演奏をさせて頂きましたが、御食事、ご歓談後にもありがたくもアンコールを頂き、会の締めとして再度演奏させて頂きました。
新年早々、日本伝統音楽を皆様が聴き入って下さり、そして興味を持ってくださった事を嬉しく思います。

ロータリークラブ様とは高校時代からお世話になっており、今でもこうして各地のクラブで公演や講演などをさせて頂けることを嬉しく思っております。




定期演奏会が無事に終わりました

第44回柳内調風門下生演奏会が無事に終了いたしました。今年はコロナ感染拡大が落ち着いている中で開催できたことを嬉しく思います。ご来場下さいました皆様どうもありがとうございました。
今年の相伝式では私の直弟子さん3名が初伝を修了し、調風先生よりお免状を頂きました。それぞれの方が仕事をしながらも一生懸命にお稽古に励み、精進されている姿は身も心も本当に美しいです。
大合奏曲では40名弱のお弟子さん達が箏・三味線・尺八を演奏しました。日本伝統楽器を親しんでくれる若いお弟子さん達が男女ともに増えて嬉しく思います!
久々の丸1日にわたる演奏会で私自身も体力と集中力を鍛え直さねばと痛感した1日でした…