2023年度定期演奏会、無事に終了しました

今年も無事に定期演奏会が終わりました。

6歳〜80歳を超える方々までが演奏し、日頃のお稽古の成果を発表しました。独奏あり、30人規模の合奏あり、様々でした。

何より本会の主役は日頃から稽古に励まむお弟子さん達。日本伝統楽器を好み、自分と向き合い、精進されるお弟子さん達から、私も学ばせて頂いています。

 

本番当日には会場、音響、照明、ナレーター、調弦、着物着付、邦楽器屋… とても多くの方々に支えられて運営されています。

本番前には丸1日かけての総リハーサルを行ったり、本番に向けて運営に伴う裏方仕事も実はなかなかの規模だったりします。

舎中演奏会なので父母姉と力を合わせて今年も運営しました。47年以上もよく絶やすことなく毎年継続して開催してきた父母を、改めて尊敬する事が多いです。時代の流れを汲んで姉と私で裏方仕事の効率化や改善もしています。

MTVやdiscoveryでイベント運営を担当していた事が今も活かせています(笑)

 

そんなこんなで裏方仕事と演奏で(何気に2曲に1曲は出演してましたので)ドタバタしていたら今年は家族や直弟子達と写真を一緒に撮る暇もなく。大学の部活の教え子&OBOG達の楽しんでる写真をもらいました!

国士舘大学文化祭2023

先週末、国士舘大学@町田キャンパスの文化祭がありました。長年指導をしている箏・三味線の部活「竹風会」の演奏披露も無事にでき、個々人の成長を感じました。1年生から3年間続けて部活動している子、半年前の授業を受けてから部活に入った子など演奏歴は様々です。人前で演奏させて頂くことで、学ぶ事が沢山あると実感してもらえたようです。
そして文化祭のステージ発表部門で第2位を獲得できたそうです!
演奏の他にも文化祭の来場者向けに体験会を実施したり、積極的に活動する彼ら彼女達を微笑ましく思いました。

演奏&講演@肥後細川庭園が終わりました

先週の中秋の名月に演奏&講演させて頂きました。お陰様で満員御礼、歴史ある素敵な肥後細川庭園の和室で趣を感じながら、お話、演奏させて頂きました。

ご年配の方々も多く『私が話す内容など既に知っていらっしゃることばかりかしら…』とドキドキしましたが、皆さん身を乗り出して興味津々に聞いてくださいました。


名月ということで、月をイメージしたお気に入りの帯を締めたところ、こちらも大好況でした!終演時間の時にはあいにく雲に月が隠れてお庭からは名月が楽しませんでしたが、月の光が雲の反射していたようで空がとても明かったです。


皆さんにお伝えしたい日本文化や演奏曲目も山盛りだったのですが、時間が足りすにお話も曲も端折りましたが、もっともっとこのような機会を作っていきたいと思います!!!


ご縁や機会をくださったことに感謝です!

定期発表会を開催いたします

今年も舎中の定期演奏会を行います。
お弟子さん達が年に1回、お稽古の成果を発表する機会です。

『仕事をバリバリしている方』『学校に通う学生』『家事・育児をしている方』『定年後の時間を活用している方』様々な人生ステージを歩んでいらっしゃる生徒さん達が、『箏・三味線・尺八』という和楽器を通じて、一緒に合奏したり、成長を褒め称えたり、叱咤激励したりします。
最年少は6歳、10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代、そして80歳を超えていらっしゃる方が何人かいらっしゃいます!
この『発表会』があるかないかでは、やはり個々の成長は断然違います。
『ステージで演奏して、観ていただく』ことは、緊張し、葛藤し、そして喜びとなるので大きく成長する過程となります。

秋深まりゆく時期、お時間があれば是非お越しくださいませ。
発表会ですのでお耳汚しの曲も多々あるかと思いますが、入場無料、出入り自由ですので、気軽にご笑聴、ご笑観くださいませ!

【開催日程】
2023年11月12日(日)
11:00 開場
11:30 開演
17:20 終演予定(終演は早まる可能性がございます)

中秋の名月〜演奏&講演〜開催について

今月末の中秋の名月に、素敵な庭園「肥後細川庭園」で演奏&講演させて頂きます。江戸時代には旗本の邸地や下屋敷となった由緒正しいこの場所は、普段は夕方までしか入園できない庭園です。この日は特別に観月のために夜に入園でき、中秋の名月が美しく観られるように設計された庭園をお楽しみ頂けます。

どなたでもご参加頂けますので、ご興味&お時間ある方はご予約の上、是非お越しください。

箏の演奏、そして楽器の構造や歴史なども合わせてお話させて頂こうと思っています。

・日時:2023年9月29日(金)18時〜19時30
・会場:文京区立肥後細川庭園(文京区目白台1-1-22)
・定員:20名(先着順)
・参加費:3,000円(抹茶+和菓子付)お支払は当日受付にて現金で承ります。
・申込方法:日時と内容をご確認の上、肥後細川庭園へ「電話」または直接庭園の「松聲閣窓口」にてお申し込みください。

・お申し込み・お問い合わせ先
肥後細川庭園 松聲閣(しょうせいかく)「9/29(金)庭カフェトーク参加申込」係
TEL:03-3941-2010

大学の伝統音楽授業(春期)終了!

春期の伝統音楽の授業も無事に終了です。
コロナの影響を考え、2020年からの3年間は、授業内における学生同士の接触は極力控えていました。しかし今期から「履修した楽器を学生同士で教え合う!」機会を復活させました(^-^)

これが、とても盛り上がるんです!(笑)
授業では座学の勉強もしますが、実技として学生に箏か三味線を選択してもらいます。箏チーム、三味線チームに分かれて毎週それぞれ実技授業を行い、最後には発表し合い、合奏し、そして相手チームに自分が学んだ楽器の弾き方、楽譜の読み方などを教えます。
あーでもない、こーでもないワチャワチャしながら教え合いを終えると、ほぼ全員が「あっちの(自分の選択していない)楽器の方が本当に難しい…」と悲鳴をあげます。その時に伝えるのは「みんなも初めて楽器触った時に同じ感覚だったはず。たった10回程度の練習でも自分が選択した楽器の方が弾きやすいと感じるのは、それだけ練習を頑張った証です。チリも積もれば山となる。練習も回数を重ねると慣れてくる。この経験を思い出して、これからもどんな事も最初から諦めずに、少しずつでもトライして欲しい」と。

なーんて偉そうな事を言いながら、自分自身に言い聞かせてる私です… 初心忘れべからず…

Farewell partyにて演奏 @OCA TOKYO

3月末にUC Berkleyのビジネススクールに所属する約120名が来日され、そのFarewell Partyにて東京・丸の内にあるOCA TOKYOで演奏をさせて頂きました。彼らはアメリカからだけではなく世界各国からMBA修得などで所属しており、今回は春休み期間に自分が興味のある国にTripする企画とのことでした。(ちなみに企画はUCBに所属されている日本人が行い、日本へのTrip企画は募集5分で定員が埋まったとの事,,,大人気のようです!)
ちょっと長くなりますがお付き合い下さい。

久々に胸を打たれたエピソードがあります。
立食宴席だったのでお酒を飲まれていらっしゃる方もおり、人数も120人を超えているのでかなりワイワイでしたが、演奏が始まると大半の方がステージの前にズラッと並んで耳を傾けて下さいました。それでも120人全員が、というわけではなく後ろの方では仲間で会話を楽しんでいらっしゃる方もおり。
そんな時、曲間で私が楽器や文化の説明を少ししている際に1人の男性が『話しているヤツら静かにしろよ!演奏している人に失礼だろ!自分が日本に来たいと思って参加しているはずなのに、日本の文化に耳を傾けないなんて、意識が低すぎる!』と声をあげて仰ったのです(もちろん英語)。音楽を聴いて下さっていた他の方々はその発言に指を鳴らして賛同。(あの賛同の仕草も久々の海外を感じました〜)
奏者へのリスペクトをこのような形で体現してくださることに涙が出そうに嬉しかったです。

私自身は自分の英語力の衰えにヒヤヒヤしておりましたが、、、皆さんとても真剣に聴いてくださり、そして演奏が終わると大喝采をしてくださり、久々に『外国の雰囲気』や『外国ならではのノリや反応』を体感しました。
主催者の方に『終演後に質問があればお答えしますし、ご興味ある方がいれば簡単な演奏体験も可能ですよ』とお話ししていたらば、、、ものすごい数の方が集まって下さいまして(笑)その熱量とパッションに私も熱い気持ちとパワーを頂けました。

日本の良さ、海外の良さ、それぞれありますが『知らないことに興味を持つ姿勢』や『積極的なコミュニケーション』において日本はまだ未熟のような気がしています。それぞれの国がその良さを協調できる世の中になって欲しいと願わずにはいられません。
別の機会などでも『海外に日本伝統文化を広めてね!』とお声がけくださる方々も多いのですが、私が英語やドイツ語を活用して日本伝統文化をお伝えしているのは、この魅力を海外の方々にも知って頂きたいのと同時に、日本人自身にも興味を持ってもらいたいと日々感じています。

今回このような素敵な機会を頂戴し、素敵な場所で演奏させて頂けたことに感謝です。ちなみに丸の内ど真ん中にあるこのOCA TOKYOは会員制の高級ラウンジで、雰囲気もホスピタリティもとても素晴らしい施設でした!

2022年度秋期「着物着付け」の講義&実技授業が修了

「日本の伝統音楽(箏・三味線)」と同じく2022年度秋期も着物着付けの講義&実技が修了しました。
コロナの影響もあり、必須履修日数に届かない学生には特別補講をしたり、いやはや資格の付与が伴う授業はそれだけ学生にも指導者にも厳しいです(笑)
その成果もあって、『きもの』の『着』の字も知らない学生もいるような状況だったのにも関わらず、半年間でこの通り、女性も男性もしっかりと着物を自分だけで着ることができるようになりました。

『着物の着付け=難しそう』と思う人が多いので、最初の授業で伝えるのは『今と昔だと着付けの仕方が多少違えど、明治時代までみんな洋服なんてなくて着物を着てたんだから誰でも着られるよ!』と。すると『あ!そうか!』とそこで気がつく学生達が多く、講義も実技も教え甲斐があります(笑)洋服は曲線裁ち、着物は直線裁ちの背景や歴史を話したり、みんなに『へぇ〜!』と面白がってもらえるような工夫を授業に盛り込んでいます。面白くなければ楽しくないし、覚えない!(笑)
どの大学の授業もゼミ以外はほぼ大人数の授業が多い中、私が携わらせてもらっている体験型の直接指導授業はコロナの影響後はさらに少人数制になりました。
だからこそ一期一会の機会を大切にし、私が恩師達に感謝しているように『あの先生の授業楽しかった、タメになった』と思われるような授業にしたいと、毎期・毎授業、思っています。

2022年度秋期『日本の伝統音楽』授業修了

2022年度秋期も「日本の伝統音楽(箏・三味線)」無事に修了です。

文部科学省による『学習指導要領』が変更されてから、小学校や中学校で『お箏を聴いたことがある、触ったことがある』という学生が近年は本当に増えました。つまり新要領になってから小学校・中学校に入学した子たちが大学生になってきたわけで、、、えぇ、、、感慨深いです。
毎回『箏』『三味線』『尺八』『和太鼓』『篠笛』『鼓』などなど多くの和楽器に関して、学生たちに『どの楽器弾いたことある?生演奏聴いたことある?』と聞くのですが、圧倒的に『箏』が多いことに驚きます。
そこには
・音楽の先生が教えやすい(つまり先生も短期間で初歩の技術を習得しやすい)
・小学生の初心者でも弾きやすい(弦を弾けば音が出る)
・音量が適量
ということが挙げられると思うのですが、箏を弾く私がいうのもなんですが、もっと日本伝統楽器を浅くてもいいから広く知ってもらいたいな〜なんて思います。
そんなわけで、箏を弾いたことがある学生は『あえて知らない楽器に挑戦したい派』と『単位取るのに苦労しないで簡単に弾きたい派』に分かれます(笑)三味線も箏も両方ともちょこっと経験はさせるのですが、楽曲を弾くにはどちらか1つを選択し、半年間学んでもらいます。
コロナ禍で対面実技授業は少人数制となりましたが全6クラス、総勢約120人位です。
半年後のレポートでは『三味線をなめてました、難しいです』という感想もあれば『思っていたよりも簡単に弾けて楽しいです』という感想もあり、各受講生が一定期間の”体験”として身につけてくれる芸事を嬉しく思っています。

私自身が『経験できるからこそ、楽しみ、嬉しさ、大変さ、苦しさ、などがわかる。何事も経験が宝なり』と人生を通じて学んできました。
今期も学生達の人生の片隅に、『日本伝統楽器の経験』が彩りを添えられたら嬉しいと思っています。

HANA BIYORIでの演奏でした

尺八奏者の神永大輔さん(和楽器バンド)と@HANA・BIYORIで演奏させて頂きました。お天気にも恵まれて屋内外、緑とお花が溢れる素晴らしい環境でした!
マイクを通さず生音での演奏でも心地よく響いていました。昼も夜も異なる表情を見せてくれる庭園、オススメです!

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