着付けは楽しいが一番!

国士舘大学で今年度よりスタートした着物着付けの授業。多くの学生が着物に興味を持っている事を嬉しく思い、そして同時に重責を感じております。彼女達の興味を膨らませられるか否か、好きになるか嫌いになるか…そう、私次第。

なんと今年度春期履修生の90%が『半期だけじゃなくて、秋期にも、もっと習いたい!』と初級からのステップアップを希望しているのです。
あぁ、教えて良かった!と思う瞬間(涙)授業を楽しめている証拠だな~と嬉しくなります。

そうなのです。眉間に皺を寄せて”伝統文化”を硬く学ぶのではなく、まずは伝統文化にワクワクと興味を持たないと意味がないのです。彼女達にはそのワクワクが生まれているのだと、指導者冥利に尽きます。

ただし現状は大学では初級クラスのみ開講しています。今のご時世、大学講義内に新規の授業枠を増やすのは、なかなか至難の技。。。中級クラスも設置される事を期待している昨今です。

先々週は筆記の小テストを行い、今週は着物の畳み方のテストでした。たまに『着物を着れます!』と言っても正しい畳み方を知らない方がいらしゃるので、そうなっては困る…と思い、学生達に正しい知識を身につけてもらおうと思っています。

国士舘大学”竹風会”

箏/三味線/きもの着付けなど各授業を担当している国士舘大学で、『竹風会』の新入生歓迎演奏会を行いました。竹風会はもう40年余り続く、国士舘大学の箏・三味線・尺八の同好会。父が指導者となり、数年前からは私と姉が引き継ぎ、これまで数多くの学生が授業以外にも学んできました。現在は女子学生4名ですが年度によって男女10名以上にもなります。昔は50名位いたそうです。

1年間の授業と放課後の稽古で学んだ学生達が、箏と三味線で発表の場を迎え、指導者としてはハラハラ・ドキドキでしたがよく短い練習期間で頑張ったと思いました。稽古は弟子も師匠も学ぶ事が多く、日々精進です。

アメリカからのお客様

今月、アメリカ・ノースカロライナ州にある大学の学生達が日本研修の一環で稽古場を訪問して下さり、箏の文化・演奏体験をして頂きました。

大学では日本語や日本文化を選択し勉強している学生達。長旅を経て来日したのはなんと前日…。翌朝早くから、目をキラキラさせながら楽しく勉強してくれる学生達から、『興味があることに関心を示す輝かしい姿』を感じ取りました。そして”若さって素晴らしい”とも!

通常お箏の楽譜は漢数字を使いますが、限られた時間の中での体験では漢数字を覚えるだけでも時間がかかるため、楽譜を算用数字に変換した楽譜を特別に用意し、日本の代表曲として『さくらさくら』、世界共通で知られている『きらきら星』を演奏しました。

全員が真面目で積極的で、とても素晴らしい&Smartな学生達。普段教えている日本の大学生達とは全く違った雰囲気で私自身も良い刺激を受けました!

終わった後には、お抹茶とお干菓子・和菓子でTea Time。

このような日本に興味がある方々が増え、そして日本人自身も日本文化に改めて注目する流れができれば良いなぁと思っております。微力ながらその流れを作れるように尽力してまいります。

今回、学生達をアメリカから引き連れ、訪問してくれた元MTVの同僚”モッティ”!学生達は彼の教え子達です。お互いに教育者となった今。これからもよろしくお願いします♪