第46回定期演奏会が無事に終了しました

1年に1度の定期演奏会、今年も無事に終了しました。
ご来場くださった皆様、どうもありがとうございました!
お弟子さんたちは普段からのお稽古の成果を発表する場であり、『本番』『舞台』という経験を積む機会でもあります。本番は舞台の神様に微笑まれるか、イジワルされるか、その瞬間まで分かりません(笑)
でも何より『この日に向けて練習する、その姿勢』が一番素敵だと私は思っています。私自身、いくら練習しても何度チャレンジしても、本番では緊張感と高揚とハプニングにも見舞われます。だから生演奏は楽しいのかも知れません。
学生たちや若手奏者の皆んなも華を添えてくれて、賑やかでした!

舎中の門下演奏会なので、準備・当日・後片付けまで何せ裏方仕事も大変でございます。。。ちなみに箏の曲ごとのローテーションを最小限に検討しても今年は約40面の箏を使用しました。
お弟子さんたち、そして運営で支えて下さった音響・ナレーター・調弦師・会場・照明などの方々にも今年もお世話になり、感謝申し上げます。
家元は来年も11月に開催する意向でやる気満々ございます

ストリート箏

講義を受け持っている大学の学部長から『大学のロビーラウンジに箏を置きたいと思いますが、どうですか?」とご依頼いただきました。
姉と検討し『ストリートピアノ』のように『ストリート箏』風に作ろうか!と思い、このようにラウンジに置いています。
私と姉はこの大学で箏・三味線・きもの着付け、3つの異なる授業を教授しており、箏の授業を履修した学生たちに、この企画が楽しめたらいいな〜とも思っています。初めて見る・触る学生用にも”弾き方”の説明書を設置したり、”さくらさくら”の弾き方・楽譜なども用意しています。
楽器の安全・管理の面など心配事もありますが、まずは『身近に触れられる』機会の1つになれればと思っています。
屋内設置が前提ですが、ストリート箏がショッピングモールや児童館、一般的な施設や観光客が来る場所などにも広げられないかなぁ?と模索しております!

調弦師とは

芸術の秋には各地で演奏会が開催されます。今週末には我が舎中の定期演奏会がありますが、先日は裏方として別舎中のお手伝いに伺いました。
箏は曲によっていわゆる「チューニング(調弦)」がそれぞれ違います。ある古典曲はソ・ド・レ・ミ♭・ソ・・・とチューニングしたかと思えば、現代曲はレ・ミ・ファ・ソ・ラ・・・なんて具合に、曲ごとにチューニングが違うことが多々あります。箏は絃に『琴柱』というブリッジを付けて初めて音が出ますが、この琴柱の位置によって出る音が変化します。
箏の『演奏会』『発表会』という何曲も連続して演奏する場合には舞台裏でチューニングをひたすら続ける「調弦師」という役割があります。多くの場合には舞台で演奏する人以外に依頼します(他の舎中の人など)
我が舎中の演奏会で調弦師として長年お願いしている他舎中の先生の演奏会で、今年も私と姉の2人で調弦師としてお手伝いさせて頂きました。
調弦師は自分が演奏する時以上に、緊張します。。。間違えたら弾く人がパニックになってしまうな、とか、合奏の場合には1つ1つの箏の音程の微妙な差が合奏に影響したりするからです。

華やかに見える舞台には、裏方の支えが必ずあることを小さい時から両親に教えられ、今でもステージに立てること、そして裏方の仕事もできることを嬉しく思っています。

学園祭発表も終了

まだ師走じゃないのに、『芸術の秋』は毎年何かとバタバタ忙しないです。なかなかブログやSNSもアップできずにおります。。。

先日、箏・三味線・きもの着付けの授業を行なっている国士舘大学での学園祭があり、箏・三味線の部活『竹風会』の学生たちが演奏発表を行いました。
今年の春に卒業したり、海外留学している部員達もいるので今年はちょっと人数が少なかったですが、相変わらず皆んなが素敵な笑顔で華やかです!
夏休み中も稽古に励み、しっかり練習を続けた努力が音に表現されていました。

来月の定期演奏会@代々木上原でも彼女たちは出演します。
吸収力がとても豊かな若者たちに、私自身も学ぶことが多いです!

 

第47回定期演奏会のお知らせ

今年もお弟子さん達による定期演奏会を開催いたします。

・2024年11月10日(日)11時30〜16時30頃まで
・代々木上原駅近く 古賀政男音楽博物館 けやきホールにて

幼児〜80歳以上の方々まで年齢層も幅広く、日頃のお稽古の成果を発表する場であり、様々な曲を演奏いたします。
箏(こと)・三絃(三味線)・尺八を生音で気軽に聴ける機会でもあります。
私のお弟子さん達も多く出演します。仕事をしながらお稽古に通ったり、その努力に本当に頭が下がります。
お聞き苦しい演奏もあるかと思いますが、駅からも近く、無料で、気軽に出入りできる発表会ですのでお時間ある方は、是非お越しください。

私は…半分以上の曲に登場してますが『また出てるの?!』と思わずに見守ってくださいませ(苦笑)

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インタビュー記事を掲載して頂きました(日本伝統文化協会様)

インタビューをして頂いた日本伝統文化協会様が記事をとして掲載してくださいました。
日本伝統音楽のことだけではなく、どうして私が留学→会社員→今の仕事に就いたのかをお話しさせて頂きました。ちょっと長いですが是非読んで頂けたら嬉しいです!

「きっかけメーカー」になりたい想いは、実は20代のMTV時代に社会問題を取り扱うプロジェクトを立ち上げたり、30代のDiscovery時代に教育関係や被災地支援を担当した時と変わってないんです(笑)いつもそこには、相談させて頂いたり、協力してくださる方々がいて、今の私があります。

皆様への感謝の気持ちを忘れずに、皆様の力にもなりたく、前に進みたいと思います。

https://jcbase.net/interview-discovery-tradition-in-japan-005/

着付けの動画撮影

先月はコツコツと着物着付けの動画撮影をしていました。
女性着物は肌襦袢(下着)の付け方から名古屋帯を結ぶまで。男性着物は襦袢の着方から正装の羽織袴まで。男女ともに襦袢、着物、帯、袴の畳み方も。
特に腰紐の結び方や、女性は帯、帯揚げ、帯締めなど、男性は角帯、袴紐など特殊な結び方をするので、レッスンを受けた方もしばらくお着物を着てないと「あれ?!どうやるんだっけ!?」と忘れてしまいがち。そんな時に役立つようにと、姉とコツコツと不慣れながら簡易的な動画を制作してます。
ガッツリ作り込みたいけど、技術力が追いつかないので、まずはできることから!
私のレッスンを受講された方向けに、限定公開にする予定ですが、もしも「動画見て勉強したい!」という方がいればお声がけください(^-^)
ちなみに…動画撮影のある日、風邪で声がガラガラでひどい状態でしたが悪しからず・・・

年次総会での演奏披露

先月下旬、国際的な組織の年次総会にて演奏をさせて頂きました。

会員の皆様は7割が外国の方々で、総勢300人位のお客様に演奏を聴いて頂きました。

私が依頼を頂戴し、いつもサポートしてくれる姉、そして今回は両親にも出演をお願いしました。若かりし頃は父への演奏依頼を私たち娘が一緒に出演させて頂いていましたが、こうして自分から両親に演奏依頼をすることになったことも、嬉しく思っています。

姉妹のWelcome Musicでスタートし、そして本編の演奏も『桜の時期』『日本』『年次総会に相応しい華やかさ』をテーマに選曲しました。

拙い英語も役に立ち?多くの会員の方々とお話しでき、さらに自分の世界が広がって勉強になる機会でした。

ご縁に心から感謝しています。

 

ひな祭り演奏(竹風会)@鶴川・虚心亭 

ご縁を頂戴し、ひな祭りの茶会にて、私と姉が演奏指導をしている大学の公式部活である”竹風会”の有志メンバーで演奏をさせて頂きました。国士舘大学21世紀アジア部のキャンパスがある町田市鶴川は、戦前後の日本で偉業を成した白洲次郎の旧邸が残るなど文化的な要素も多い土地です。

その土地にひっそりと佇む茶室”虚心亭”があります。見事な茶室・離れ・日本庭園があり素晴らしい場所でした。


素敵なお雛様の数々が飾られた茶室にご来訪下さったお客様達にお茶とお雛様と演奏の融合が、一時でも素敵な時間となったならば嬉しいです。

雛壇に箏、三味線も飾られていてびっくり!雛飾りの一部として箏&三味線があるのは初めて見ました。


学生達も練習時間が少ない中、よく頑張りました!

きもの着付け:大学秋期授業終了

大学での「きもの着付け」の授業は無事に今期も終了です。

秋期の授業では『正月』や『成人式』をまたいで授業があるため、着付けの授業にとっては1月は良い機会になります。

学生達に、『初詣の時や、お正月番組とかで着物を着た人の姿が今までは気にならなかっただろうけど、今年からは気になるよ〜』

『あの人、衣紋(首の後ろの部分)が抜けてないなぁ〜』とか、『あれ?あの帯の締め方合ってる?』とか気になると思うよ〜と話すと、正月・成人式明けの授業では『先生の言う通り、気になっちゃった!』と皆んな言っています。

1:『着物』を着ている人を見ること

2:『着物』を着せてもらうこと

3:『着物』を自分で着ること

1のことすら、近年は珍しくなり、

2は七五三や成人式でも洋服が主流になり機会が減り、

3はほぼ、チャンスがありません。

そんな昨今ですが、男女ともに着物を自分で着ることは決して難しいことではなく、自分の体型を知り、美しく着られるようになると背筋がピンと伸びてシャキッとします。

日々の忙しさに流されがちな毎日ですが、気分転換として、また自分との対峙の機会としても、着物を活用してくれる人が増えるといいな~と願っています。