定期発表会を開催いたします

今年も舎中の定期演奏会を行います。
お弟子さん達が年に1回、お稽古の成果を発表する機会です。

『仕事をバリバリしている方』『学校に通う学生』『家事・育児をしている方』『定年後の時間を活用している方』様々な人生ステージを歩んでいらっしゃる生徒さん達が、『箏・三味線・尺八』という和楽器を通じて、一緒に合奏したり、成長を褒め称えたり、叱咤激励したりします。
最年少は6歳、10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代、そして80歳を超えていらっしゃる方が何人かいらっしゃいます!
この『発表会』があるかないかでは、やはり個々の成長は断然違います。
『ステージで演奏して、観ていただく』ことは、緊張し、葛藤し、そして喜びとなるので大きく成長する過程となります。

秋深まりゆく時期、お時間があれば是非お越しくださいませ。
発表会ですのでお耳汚しの曲も多々あるかと思いますが、入場無料、出入り自由ですので、気軽にご笑聴、ご笑観くださいませ!

【開催日程】
2023年11月12日(日)
11:00 開場
11:30 開演
17:20 終演予定(終演は早まる可能性がございます)

中秋の名月〜演奏&講演〜開催について

今月末の中秋の名月に、素敵な庭園「肥後細川庭園」で演奏&講演させて頂きます。江戸時代には旗本の邸地や下屋敷となった由緒正しいこの場所は、普段は夕方までしか入園できない庭園です。この日は特別に観月のために夜に入園でき、中秋の名月が美しく観られるように設計された庭園をお楽しみ頂けます。

どなたでもご参加頂けますので、ご興味&お時間ある方はご予約の上、是非お越しください。

箏の演奏、そして楽器の構造や歴史なども合わせてお話させて頂こうと思っています。

・日時:2023年9月29日(金)18時〜19時30
・会場:文京区立肥後細川庭園(文京区目白台1-1-22)
・定員:20名(先着順)
・参加費:3,000円(抹茶+和菓子付)お支払は当日受付にて現金で承ります。
・申込方法:日時と内容をご確認の上、肥後細川庭園へ「電話」または直接庭園の「松聲閣窓口」にてお申し込みください。

・お申し込み・お問い合わせ先
肥後細川庭園 松聲閣(しょうせいかく)「9/29(金)庭カフェトーク参加申込」係
TEL:03-3941-2010

大学の伝統音楽授業(春期)終了!

春期の伝統音楽の授業も無事に終了です。
コロナの影響を考え、2020年からの3年間は、授業内における学生同士の接触は極力控えていました。しかし今期から「履修した楽器を学生同士で教え合う!」機会を復活させました(^-^)

これが、とても盛り上がるんです!(笑)
授業では座学の勉強もしますが、実技として学生に箏か三味線を選択してもらいます。箏チーム、三味線チームに分かれて毎週それぞれ実技授業を行い、最後には発表し合い、合奏し、そして相手チームに自分が学んだ楽器の弾き方、楽譜の読み方などを教えます。
あーでもない、こーでもないワチャワチャしながら教え合いを終えると、ほぼ全員が「あっちの(自分の選択していない)楽器の方が本当に難しい…」と悲鳴をあげます。その時に伝えるのは「みんなも初めて楽器触った時に同じ感覚だったはず。たった10回程度の練習でも自分が選択した楽器の方が弾きやすいと感じるのは、それだけ練習を頑張った証です。チリも積もれば山となる。練習も回数を重ねると慣れてくる。この経験を思い出して、これからもどんな事も最初から諦めずに、少しずつでもトライして欲しい」と。

なーんて偉そうな事を言いながら、自分自身に言い聞かせてる私です… 初心忘れべからず…

今期の着付授業@大学も無事に修了

春期の着物着付け授業が無事に修了しました。
今期も個性豊かで楽しい学生たち。男女ともに授業開始時は「難しい…できる気がしない…」と悲壮感漂わせながら悲鳴を上げていますが、「先生!できた!!」と、修了時には得意げな表情の子達も多いです。この授業をきっかけに和服の楽しさや奥深さに興味を持つ子が増えることを願います。
 
この授業は特別課題研究という枠組みで、自身の向上を目的に設定された授業単位枠。そのため必修ではないので履修学生がとても意欲的であり、座学&実技の少人数制にして、しっかり学んでもらっています。
コロナでの制約が解け、授業にも活気が戻ってきました。とはいえ、自分が感染源となってしまってはいけないと思い、まだ私はマスク着用で授業です。。。
 
今回は修了時に私が着たくなった&着用せずタンスの肥やしとなっていた30着位の洋服を学生達に「自由に持って行って〜」と渡したところ、みんなキャーキャー喜んでお下がりをもらってくれました。中には着替えて帰ってくれた子も(笑)
 
和服が主流だった時代は世代を超えて着物の譲渡、リメイクは当たり前でしたが、洋服でもこのように若者達が引き継いで着てくれることがとても嬉しかったです!

Farewell partyにて演奏 @OCA TOKYO

3月末にUC Berkleyのビジネススクールに所属する約120名が来日され、そのFarewell Partyにて東京・丸の内にあるOCA TOKYOで演奏をさせて頂きました。彼らはアメリカからだけではなく世界各国からMBA修得などで所属しており、今回は春休み期間に自分が興味のある国にTripする企画とのことでした。(ちなみに企画はUCBに所属されている日本人が行い、日本へのTrip企画は募集5分で定員が埋まったとの事,,,大人気のようです!)
ちょっと長くなりますがお付き合い下さい。

久々に胸を打たれたエピソードがあります。
立食宴席だったのでお酒を飲まれていらっしゃる方もおり、人数も120人を超えているのでかなりワイワイでしたが、演奏が始まると大半の方がステージの前にズラッと並んで耳を傾けて下さいました。それでも120人全員が、というわけではなく後ろの方では仲間で会話を楽しんでいらっしゃる方もおり。
そんな時、曲間で私が楽器や文化の説明を少ししている際に1人の男性が『話しているヤツら静かにしろよ!演奏している人に失礼だろ!自分が日本に来たいと思って参加しているはずなのに、日本の文化に耳を傾けないなんて、意識が低すぎる!』と声をあげて仰ったのです(もちろん英語)。音楽を聴いて下さっていた他の方々はその発言に指を鳴らして賛同。(あの賛同の仕草も久々の海外を感じました〜)
奏者へのリスペクトをこのような形で体現してくださることに涙が出そうに嬉しかったです。

私自身は自分の英語力の衰えにヒヤヒヤしておりましたが、、、皆さんとても真剣に聴いてくださり、そして演奏が終わると大喝采をしてくださり、久々に『外国の雰囲気』や『外国ならではのノリや反応』を体感しました。
主催者の方に『終演後に質問があればお答えしますし、ご興味ある方がいれば簡単な演奏体験も可能ですよ』とお話ししていたらば、、、ものすごい数の方が集まって下さいまして(笑)その熱量とパッションに私も熱い気持ちとパワーを頂けました。

日本の良さ、海外の良さ、それぞれありますが『知らないことに興味を持つ姿勢』や『積極的なコミュニケーション』において日本はまだ未熟のような気がしています。それぞれの国がその良さを協調できる世の中になって欲しいと願わずにはいられません。
別の機会などでも『海外に日本伝統文化を広めてね!』とお声がけくださる方々も多いのですが、私が英語やドイツ語を活用して日本伝統文化をお伝えしているのは、この魅力を海外の方々にも知って頂きたいのと同時に、日本人自身にも興味を持ってもらいたいと日々感じています。

今回このような素敵な機会を頂戴し、素敵な場所で演奏させて頂けたことに感謝です。ちなみに丸の内ど真ん中にあるこのOCA TOKYOは会員制の高級ラウンジで、雰囲気もホスピタリティもとても素晴らしい施設でした!

Online LIVE Talkに出演します

2023年3月17日(金)に、日本伝統文化協会が開催する「online LIVE talk」でゲストとしてお話しさせて頂きます。
伝統文化に関わる様々な組みをされている個人や団体をゲストに、活動や思いをお話しするtalk LIVE企画です。これまで伝統織物作家の方や茶道の先生など登場されており、今回は私が箏・三味線・尺八などを中心にお話をさせて頂きます(^-^)
「どなたでも」「無料で」聞けますので、聞きたいよ〜!という方は是非下記サイトよりご参加下さい。ちなみに当日聞けなくても申込しておけば「後日アーカイブでも聞ける」らしいです!

このように皆さんに気持ちを、想いを伝えられる機会を頂けることに感謝です。

https://jcbase.net/event-230317-livetalk/

#箏 #生田流箏曲
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2022年度秋期「着物着付け」の講義&実技授業が修了

「日本の伝統音楽(箏・三味線)」と同じく2022年度秋期も着物着付けの講義&実技が修了しました。
コロナの影響もあり、必須履修日数に届かない学生には特別補講をしたり、いやはや資格の付与が伴う授業はそれだけ学生にも指導者にも厳しいです(笑)
その成果もあって、『きもの』の『着』の字も知らない学生もいるような状況だったのにも関わらず、半年間でこの通り、女性も男性もしっかりと着物を自分だけで着ることができるようになりました。

『着物の着付け=難しそう』と思う人が多いので、最初の授業で伝えるのは『今と昔だと着付けの仕方が多少違えど、明治時代までみんな洋服なんてなくて着物を着てたんだから誰でも着られるよ!』と。すると『あ!そうか!』とそこで気がつく学生達が多く、講義も実技も教え甲斐があります(笑)洋服は曲線裁ち、着物は直線裁ちの背景や歴史を話したり、みんなに『へぇ〜!』と面白がってもらえるような工夫を授業に盛り込んでいます。面白くなければ楽しくないし、覚えない!(笑)
どの大学の授業もゼミ以外はほぼ大人数の授業が多い中、私が携わらせてもらっている体験型の直接指導授業はコロナの影響後はさらに少人数制になりました。
だからこそ一期一会の機会を大切にし、私が恩師達に感謝しているように『あの先生の授業楽しかった、タメになった』と思われるような授業にしたいと、毎期・毎授業、思っています。

2022年度秋期『日本の伝統音楽』授業修了

2022年度秋期も「日本の伝統音楽(箏・三味線)」無事に修了です。

文部科学省による『学習指導要領』が変更されてから、小学校や中学校で『お箏を聴いたことがある、触ったことがある』という学生が近年は本当に増えました。つまり新要領になってから小学校・中学校に入学した子たちが大学生になってきたわけで、、、えぇ、、、感慨深いです。
毎回『箏』『三味線』『尺八』『和太鼓』『篠笛』『鼓』などなど多くの和楽器に関して、学生たちに『どの楽器弾いたことある?生演奏聴いたことある?』と聞くのですが、圧倒的に『箏』が多いことに驚きます。
そこには
・音楽の先生が教えやすい(つまり先生も短期間で初歩の技術を習得しやすい)
・小学生の初心者でも弾きやすい(弦を弾けば音が出る)
・音量が適量
ということが挙げられると思うのですが、箏を弾く私がいうのもなんですが、もっと日本伝統楽器を浅くてもいいから広く知ってもらいたいな〜なんて思います。
そんなわけで、箏を弾いたことがある学生は『あえて知らない楽器に挑戦したい派』と『単位取るのに苦労しないで簡単に弾きたい派』に分かれます(笑)三味線も箏も両方ともちょこっと経験はさせるのですが、楽曲を弾くにはどちらか1つを選択し、半年間学んでもらいます。
コロナ禍で対面実技授業は少人数制となりましたが全6クラス、総勢約120人位です。
半年後のレポートでは『三味線をなめてました、難しいです』という感想もあれば『思っていたよりも簡単に弾けて楽しいです』という感想もあり、各受講生が一定期間の”体験”として身につけてくれる芸事を嬉しく思っています。

私自身が『経験できるからこそ、楽しみ、嬉しさ、大変さ、苦しさ、などがわかる。何事も経験が宝なり』と人生を通じて学んできました。
今期も学生達の人生の片隅に、『日本伝統楽器の経験』が彩りを添えられたら嬉しいと思っています。

ZEND LIVE 終わりました!

ZEND LIVEが無事に終わりました。各分野のスペシャリストが集結し、あーでもない、こーでもない、真剣に楽曲に向き合い、時には大爆笑しながら1つの形を作り上げていきました。
メインメンバーは私が長年敬愛する諸先輩たち。珠楽さんはこの企画を立ち上げ、皆んなを集め、統率する大黒柱。それを支える奥田さんとアースケさん。舞台を華やかに盛り上げるグローバーさん。凄腕ギタリストの慎介さんが音楽監督、そして縁の下の力持ちになみちゃんが加わり、今回も皆様から多大なるアドバイスを頂き叱咤激励頂けたことに本当に感謝です。
最初は5名からスタートしたこのLIVE、なんと最後には13人編成になって大所帯!(笑)ステージには所狭しと楽器やケーブルでギューギュー、、、

これまでの人生で、LIVEは裏方としても表舞台の演者としても、両方ガッツリと携わってきましたが、志を1つに、表裏一体で作り上げられるものが素晴らしい『いきものとしてのLIVE』を生み出せると思っています。

メンバーの皆さんだけではなく、大所帯をキレイに格好良く彩って下さった豪華な照明さん、混乱の音をまとめて下さった音響さん、わちゃわちゃな舞台を取り仕切って下さった舞台監督、受付や運営全般裏方を切り盛りして下さったイベントスタッフさんなどなど、本当に多くの温かい方々が携わって下さったLIVEでした。

いやはや、これまでいろんなLIVEをやったり、出たりしてきましたがいろんな意味で、『超豪華』なLIVEでした!(笑)

第45回定期演奏会が終了しました

第45回柳内調風の門下定期演奏会が無事に終わりました。
ご来場くださった方々、激励をご連絡くださった方々、どうもありがとうございます。今年は久々に父の楽曲を独奏をさせて頂きました。出版されていない楽曲で、かなりの難曲。父の手書きの譜面を解読しながら、独奏は自分流の音楽にするのに自己葛藤の連続です。
定期演奏会はお弟子さん達の成長を望み、技術も高めます。父の古くからお弟子さん達は、私が生まれる前から習っている方もいらっしゃいます。私が産まれ育ってきた遍歴を全てご存知の方も多いです(笑)そして私のお弟子さん達も学生、社会人それぞれとても頑張って頼もしく成長してくれています。

『習い事を続ける』、それはとても容易ではないと、大人になった今だからこそ感じます。続けていらっしゃる方々へ尊敬の念です。
今年はバイオリン、チェロ、打楽器との合奏曲などもあり、毎回、毎曲、全てが勉強になりました。
我が舎中の会なので、毎年家族全員が裏方仕事、運営、演奏もしてなかなかハードですが終演後のお弟子さん達の安堵した表情や笑顔が見られると、来年も頑張らなきゃ!と毎年思います。