ストリート箏

講義を受け持っている大学の学部長から『大学のロビーラウンジに箏を置きたいと思いますが、どうですか?」とご依頼いただきました。
姉と検討し『ストリートピアノ』のように『ストリート箏』風に作ろうか!と思い、このようにラウンジに置いています。
私と姉はこの大学で箏・三味線・きもの着付け、3つの異なる授業を教授しており、箏の授業を履修した学生たちに、この企画が楽しめたらいいな〜とも思っています。初めて見る・触る学生用にも”弾き方”の説明書を設置したり、”さくらさくら”の弾き方・楽譜なども用意しています。
楽器の安全・管理の面など心配事もありますが、まずは『身近に触れられる』機会の1つになれればと思っています。
屋内設置が前提ですが、ストリート箏がショッピングモールや児童館、一般的な施設や観光客が来る場所などにも広げられないかなぁ?と模索しております!

学園祭発表も終了

まだ師走じゃないのに、『芸術の秋』は毎年何かとバタバタ忙しないです。なかなかブログやSNSもアップできずにおります。。。

先日、箏・三味線・きもの着付けの授業を行なっている国士舘大学での学園祭があり、箏・三味線の部活『竹風会』の学生たちが演奏発表を行いました。
今年の春に卒業したり、海外留学している部員達もいるので今年はちょっと人数が少なかったですが、相変わらず皆んなが素敵な笑顔で華やかです!
夏休み中も稽古に励み、しっかり練習を続けた努力が音に表現されていました。

来月の定期演奏会@代々木上原でも彼女たちは出演します。
吸収力がとても豊かな若者たちに、私自身も学ぶことが多いです!

 

ひな祭り演奏(竹風会)@鶴川・虚心亭 

ご縁を頂戴し、ひな祭りの茶会にて、私と姉が演奏指導をしている大学の公式部活である”竹風会”の有志メンバーで演奏をさせて頂きました。国士舘大学21世紀アジア部のキャンパスがある町田市鶴川は、戦前後の日本で偉業を成した白洲次郎の旧邸が残るなど文化的な要素も多い土地です。

その土地にひっそりと佇む茶室”虚心亭”があります。見事な茶室・離れ・日本庭園があり素晴らしい場所でした。


素敵なお雛様の数々が飾られた茶室にご来訪下さったお客様達にお茶とお雛様と演奏の融合が、一時でも素敵な時間となったならば嬉しいです。

雛壇に箏、三味線も飾られていてびっくり!雛飾りの一部として箏&三味線があるのは初めて見ました。


学生達も練習時間が少ない中、よく頑張りました!

日本の伝統音楽:大学秋期授業終了

大学での日本伝統音楽の授業は今期も無事に終了です。

多くの学生が履修を希望し、箏・三味線それぞれの楽器と向き合い、習得しました。

 

カリキュラムは半年間という限られた時間内での授業ですが、毎回個性あふれる生徒たちなので、私自身も刺激を受けます。チャラそうに見られがちな風貌の学生が、実はとっても紳士的で真面目で根性あったり、内気そうな学生が楽器を弾かせると大胆な音を出したり。人の性格と音はリンクしてくるので面白いと感じます。

同時に私が自分自身の音を作る時に改めて色々な事を気付くきっかけにもなります。

 

海外からの留学学生、日本人の短期留学、1年間留学する学生も多くいる学部なので、受講生にはこの授業を通じて、日本の誇りと協調力も備えてもらいたいと思っています。

 

授業終盤で行う「それぞれが半年間学んだ楽器を、学生同士でお互いに教え合う」のコンテンツがやっぱり皆んな楽しいようです(笑)教える事で気付く発見を皆んな体得してくれて嬉しいです。

国士舘大学文化祭2023

先週末、国士舘大学@町田キャンパスの文化祭がありました。長年指導をしている箏・三味線の部活「竹風会」の演奏披露も無事にでき、個々人の成長を感じました。1年生から3年間続けて部活動している子、半年前の授業を受けてから部活に入った子など演奏歴は様々です。人前で演奏させて頂くことで、学ぶ事が沢山あると実感してもらえたようです。
そして文化祭のステージ発表部門で第2位を獲得できたそうです!
演奏の他にも文化祭の来場者向けに体験会を実施したり、積極的に活動する彼ら彼女達を微笑ましく思いました。

大学の伝統音楽授業(春期)終了!

春期の伝統音楽の授業も無事に終了です。
コロナの影響を考え、2020年からの3年間は、授業内における学生同士の接触は極力控えていました。しかし今期から「履修した楽器を学生同士で教え合う!」機会を復活させました(^-^)

これが、とても盛り上がるんです!(笑)
授業では座学の勉強もしますが、実技として学生に箏か三味線を選択してもらいます。箏チーム、三味線チームに分かれて毎週それぞれ実技授業を行い、最後には発表し合い、合奏し、そして相手チームに自分が学んだ楽器の弾き方、楽譜の読み方などを教えます。
あーでもない、こーでもないワチャワチャしながら教え合いを終えると、ほぼ全員が「あっちの(自分の選択していない)楽器の方が本当に難しい…」と悲鳴をあげます。その時に伝えるのは「みんなも初めて楽器触った時に同じ感覚だったはず。たった10回程度の練習でも自分が選択した楽器の方が弾きやすいと感じるのは、それだけ練習を頑張った証です。チリも積もれば山となる。練習も回数を重ねると慣れてくる。この経験を思い出して、これからもどんな事も最初から諦めずに、少しずつでもトライして欲しい」と。

なーんて偉そうな事を言いながら、自分自身に言い聞かせてる私です… 初心忘れべからず…

今期の着付授業@大学も無事に修了

春期の着物着付け授業が無事に修了しました。
今期も個性豊かで楽しい学生たち。男女ともに授業開始時は「難しい…できる気がしない…」と悲壮感漂わせながら悲鳴を上げていますが、「先生!できた!!」と、修了時には得意げな表情の子達も多いです。この授業をきっかけに和服の楽しさや奥深さに興味を持つ子が増えることを願います。
 
この授業は特別課題研究という枠組みで、自身の向上を目的に設定された授業単位枠。そのため必修ではないので履修学生がとても意欲的であり、座学&実技の少人数制にして、しっかり学んでもらっています。
コロナでの制約が解け、授業にも活気が戻ってきました。とはいえ、自分が感染源となってしまってはいけないと思い、まだ私はマスク着用で授業です。。。
 
今回は修了時に私が着たくなった&着用せずタンスの肥やしとなっていた30着位の洋服を学生達に「自由に持って行って〜」と渡したところ、みんなキャーキャー喜んでお下がりをもらってくれました。中には着替えて帰ってくれた子も(笑)
 
和服が主流だった時代は世代を超えて着物の譲渡、リメイクは当たり前でしたが、洋服でもこのように若者達が引き継いで着てくれることがとても嬉しかったです!

国士舘大学の面白さ

国士舘大学21世紀アジア学部というところで箏・三味線・着物着付けのそれぞれの授業を担当し指導させて頂いていますが、この大学ならではの面白さがあります。
その1つに『アスリートへ指導する』ということです。国士舘大学は文武両道の大学として有名であり、運動能力に長けた学生も多く、スポーツアスリートが多くいます。これまで私の授業を受けていた学生の中には『オリンピック選手候補生』がいて実勢に東京オリンピックに出場したり、各分野のスポーツの『日本代表選手』もいたりします。そして卒業後は『プロ野球』『プロサッカー』『プロバレーボール』など各分野のプロ選手として活躍する学生も多くいます。

授業を受けている時には『プロ』の片鱗を見せないような、一見普通のイマドキの学生でも、話を聞くとそのような素晴らしいステージ立っている学生もおり輝かしい未来を背負っている学生達から私はいつもパワーをもらいます。

『プロアスリート』に日本の伝統音楽や文化を指導できることが、とても嬉しいです。そして彼ら・彼女達が世界で活躍する際には必ずと言って良いほど今後感じるであろう『日本と世界』という視点において、一時でも私が授業で指導した思想・文化・歴史・技術などを思い出してくれたら…と願っています。

大学の学園祭!

夏の間は大学はお休み…なんて思われる方も多いかもしれませんが、夏は学園祭に向けて部活の夏季練習です!
50年以上の歴史ある国士舘大学の和楽器部『竹風会』は、毎秋に開催される学園祭で演奏するために夏季特訓になります。竹風会で箏・三味線の指導させて頂いておりますが、毎年個性豊かな部員がおります。そして国際色も豊かです。人数の増減があるものの、50年以上続いていることは誇らしく、学生が日本伝統音楽に興味を持ち、触れてくれる事を嬉しく思います。
今年は学内関係者のみしか学園祭に入れず、寂しい状況で、なおかつ雨天でのステージ演奏でした。『緊張したっ』『指の血豆が潰れた…』などステージ後には高揚した様子を見られて嬉しかったです。

屋外での演奏は天気が良ければ気持ちが良いですが、雨天だと楽器が濡れてしまうため、相当ハラハラでした…
楽器たちよ…無事に乾いてくれることを願うばかりです…

今期も着付け授業を無事に修了

大学での『きもの着付け』授業、今期は履修生16名が無事に修了し資格を付与しました。毎期のことですが、『日本の伝統音楽』授業も然り、『私も大学の時にこんな授業あったら良かったのにー!』と思います(笑)
コロナ禍で対面授業がなかなか難しく、緊急事態宣言で授業が途中急遽休講になったこともあった今期ですが、技術を身につけて皆んなよく頑張りました!
しかし、残念なことが一つ…今期がこれまでと違うのが授業の活気です。マスクをして学生同士も間隔を空け、極力授業中も話さないようにさせられている学生達が可哀想でなりません。実技の授業は先生も学生同士も話してナンボのところがあるのに…。

コロナが終息し、学生同士も私達との対話も大声でワイワイと楽しんで話しながら学べる環境に戻れる日を心から待ち望んでいます。