調弦師とは

芸術の秋には各地で演奏会が開催されます。今週末には我が舎中の定期演奏会がありますが、先日は裏方として別舎中のお手伝いに伺いました。
箏は曲によっていわゆる「チューニング(調弦)」がそれぞれ違います。ある古典曲はソ・ド・レ・ミ♭・ソ・・・とチューニングしたかと思えば、現代曲はレ・ミ・ファ・ソ・ラ・・・なんて具合に、曲ごとにチューニングが違うことが多々あります。箏は絃に『琴柱』というブリッジを付けて初めて音が出ますが、この琴柱の位置によって出る音が変化します。
箏の『演奏会』『発表会』という何曲も連続して演奏する場合には舞台裏でチューニングをひたすら続ける「調弦師」という役割があります。多くの場合には舞台で演奏する人以外に依頼します(他の舎中の人など)
我が舎中の演奏会で調弦師として長年お願いしている他舎中の先生の演奏会で、今年も私と姉の2人で調弦師としてお手伝いさせて頂きました。
調弦師は自分が演奏する時以上に、緊張します。。。間違えたら弾く人がパニックになってしまうな、とか、合奏の場合には1つ1つの箏の音程の微妙な差が合奏に影響したりするからです。

華やかに見える舞台には、裏方の支えが必ずあることを小さい時から両親に教えられ、今でもステージに立てること、そして裏方の仕事もできることを嬉しく思っています。

学園祭発表も終了

まだ師走じゃないのに、『芸術の秋』は毎年何かとバタバタ忙しないです。なかなかブログやSNSもアップできずにおります。。。

先日、箏・三味線・きもの着付けの授業を行なっている国士舘大学での学園祭があり、箏・三味線の部活『竹風会』の学生たちが演奏発表を行いました。
今年の春に卒業したり、海外留学している部員達もいるので今年はちょっと人数が少なかったですが、相変わらず皆んなが素敵な笑顔で華やかです!
夏休み中も稽古に励み、しっかり練習を続けた努力が音に表現されていました。

来月の定期演奏会@代々木上原でも彼女たちは出演します。
吸収力がとても豊かな若者たちに、私自身も学ぶことが多いです!

 

第47回定期演奏会のお知らせ

今年もお弟子さん達による定期演奏会を開催いたします。

・2024年11月10日(日)11時30〜16時30頃まで
・代々木上原駅近く 古賀政男音楽博物館 けやきホールにて

幼児〜80歳以上の方々まで年齢層も幅広く、日頃のお稽古の成果を発表する場であり、様々な曲を演奏いたします。
箏(こと)・三絃(三味線)・尺八を生音で気軽に聴ける機会でもあります。
私のお弟子さん達も多く出演します。仕事をしながらお稽古に通ったり、その努力に本当に頭が下がります。
お聞き苦しい演奏もあるかと思いますが、駅からも近く、無料で、気軽に出入りできる発表会ですのでお時間ある方は、是非お越しください。

私は…半分以上の曲に登場してますが『また出てるの?!』と思わずに見守ってくださいませ(苦笑)

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国際色豊かです

日本とシンガポールのハーフであるアミリィ。ハードな仕事をしつつ、着付けの技術も習得して無事に修了しました。着付けを習い始めた当初は「自分1人で着られるようになるとは思えない…」と挫折しそうになったそうですが、数回すると「お!なんかできそうな気がする!楽しい!」となり、そして修了間近には細かい直しも自身でできるまで成長しました!お母様やお祖母様の着物を引き継ぎたいとのことでした。

着物は世代を越え、時を越えて共有できる衣服であることも魅力の一つです。シンガポールは寒くなることがないとのことで、着物の種類は袷ではなく、単衣や夏物が活躍しそうです。